表 紙(P.1)

image08

目 次(P.2)

           □ thy name is woman(P.3-4)

           □ 判決(P.5)

           □ 目撃(P.6)

           □ 「死」の定義(P.7-8)

           □ スーパーモデル(P.9)

           □ 給食費未払い(P.10-11)

           □ 囚人のジレンマ(P.12-14)

           □ 女の決闘(P.15)

thy name is woman(P.3)

 

 世間ではあなたの事をとんでもないことをしでかした子供だと見ているようだけど、母にはよく解っています。あなたは優れた人間、選ばれた人間です。あなたはこの国の世継ぎとして産まれたのです。その地位を脅かそうとする者が出て来た。王とわたしとあなたとあなたの妹の4人で幸せな生活を送っていたとき、突如あの女がやって来た。

 

妊娠したと言って。気の弱い王はあの女の言いなりになりました。私は娘をつれて城から立ち去りるしかありませんでした。あなたと離れ離れになるのは死ぬほど辛かった。でもあなたは世継ぎですから城に残り次期の王として自分を磨いていかなければならなかった。もうずいぶん背も伸びたでしょう、そして剣の腕も大層上達したようですね。

 

地区大会で個人優勝したとか風のうわさで聞きました。普段は優しい子で人を傷つけたりとても出来ない子なのに、よろい兜を身に付けその女の子のような顔が面に隠れてしまった時、頑強な大人の騎士もあなたの敵ではない。ト、ト、トーンとまるで軽快なリズムに乗せて踊る舞踊家のように舞い、突き、打つ。持っている武器は竹で出来ているものだけど本物の刀なら一太刀で相手の命を絶つ威力を備えている。 そのとき自分の精神の中に強力なパワーが宿っているのを感じるでしょう。 それは私の家系の血なのです。

 

あの女はあなたをおとしめようと画策をめぐっていました。自分の子を世継ぎにしたい。

 

あなたに王の資質が無い事を印象づけようとしましたが、うまくいかない。それなら排除してしまおう。密かに暗殺の計画が出来ていたのです。あなたはいち早くそれを肌で感じた。先手を打つしかない。王が狩に出かけた隙を狙ってあの女そしてその子供2人を始末した。

thy name is woman(P.4)

 

今、憲兵隊があなたの身を拘束していますが大丈夫彼らはおろかです。切り抜けられます。あなたは危機を乗り越え自身の安全と将来を自らの手で勝ち取った。次期王はあなたです。優秀な王となられる事でしょう。

 

短慮を起こしてはなりません。ここはもう少しの辛抱です。

 

ハムレット、今しばらく狂気の装いをしてるのですよ。

判 決(P.5)

 

 判決を言い渡す。

 

汝ら夫婦は2歳になる自分達のむすめを言う事を聞かないなどとして折檻し熱湯をかけて殺害したのであるが、これは自然界の掟に添ったものと解釈出きる。汝らの粗悪な遺伝子を持つ子を抹消したのである。

 

たとえその子が善良な子であったにしてもその子の子、またその子へと汝らの悪の遺伝子が引き継がれ、どこかでそれは姿を現すのは必至である。その災いの根源を断ち切った訳であるから汝らの行なった行為は理にかなっている。汝らに懲役刑を科すのは止めよう。そんな事をしても国家の財産の浪費になるだけである。二人に去勢処置をほどこして世に放つ事に決めた。昔からあった宮刑というやつである。

 

これでもう世に害はないであろう。去勢手術を強行するのは今後間違って汝らが別の正常な異性と知り合いその間に子供を儲けたときその新しい相手が強い親の気持ちを持つならその産まれた子供を育てあげるからである。それでは悪の遺伝子を存続させる事になる。それを断ち切る為には汝ら二人の去勢という判決が最も有効なのである。

目撃(P.6)

 

おばちゃん、ここにランドセル置いていい!おばちゃん、いつも夕子ちゃんの髪きれいに梳かして上げてたね。ぼくは夕子ちゃんと幼稚園のときからずーと緒だけどぼくの髪はちじれてて短くてぺっちゃんこで夕子ちゃんの黒くて長い髪はいつも羨ましかった。あの日、夕子ちゃんが川で溺れて死んじゃった日も、おばちゃん夕子ちゃんの髪を洗ってた。髪を洗った後は、顔も洗面器に浸けて長いこと洗ってあげてたよね。ぼくが遊びに来て台所の窓から見てたらおばちゃんと目が合ってあっちへ行きなさいって顔するからしばらく1人で遊んでて、今度帰って来て、もう夕子ちゃんと遊べるかなと思ったんだけど、おばちゃんと夕子ちゃんは出かけるところで、またぼくは1人になっちゃった。夕子ちゃん、お昼寝の最中だったね。おばちゃんに抱っこされて車に乗せられたね。ぼくもパパとドライブのときすぐ寝ちゃうんだ。座ったままで顔を天井に向けて口を開けて寝てるといつもお姉ちゃんがいたずらするんだよ。やなお姉ちゃん。大っ嫌いさ。夕子ちゃんは優しいお母さんと一緒のドライブでいいな。でも車の中の昼寝って気持ちいいよね。おばちゃんからあの日のドライブの事、内緒だよと言われたから、ぼく誰にも喋ってないよ。おばちゃん、夕子ちゃんが死んじゃったから淋しいの?夕子ちゃんが持ってたものを何か上げるっておばちゃんが言うから来たけど、ぼく女の子のものはいらないよ。そんな色のスカーフなんていらない。だめだよ。首に巻いてみたってぼくには似合わないって。怖い顔、どうしたのおばちゃん。そんな、きつく絞めたら息が出来ないよ。苦しいったら!手をどけて!あっ声が出ない。足をばたばたさせて、おばちゃんの事蹴っ飛ばそうとするけど届かない。

 

 

 

 

 

ああ、もう目の前が真っ暗になって来た。

「死」の定義(P.7)

 

「死」という用語の定義は、人が息を引き取った時を言うのか、心臓の動きが止まった時を言うのか、それとも脳の機能が止まった時か、はたまた体内の細胞の最後の一つでも活動があるうちはまだ生きていると言うのか。広辞林によると「死」とは「生命が尽きること、生活反応がまったく止まる事」とある。先日来富山県の病院外科部長が患者7人の生命維持装置をはずし死亡させた。この医師を殺人容疑で地検に書類送検した。と報道が続いている。患者本人の意思の表示がないこと、家族の同意も口頭によるもので書類に同意のサインがないことが問題だとされているようだ。しかし脳死で自発呼吸のない人の人工呼吸を停止する事が殺人なら、心臓の止まった人の心マッサージを医師が止めたとき、その医師は殺人を犯したという理屈になる。

 

一方、この国での脳死の人からの臓器提供があまり進まないとして本人の意思表示がない場合でも家族の同意があればドナーにしようという声が上がって来ている。我が国では死の定義の確定したものがない。法的に死が認められるのは医師が死亡診断書あるいは死体検案書を作成した時である。その他の何者も法的に死を定める事は出来ない。

 

「死」の定義はいくつかあるだろう。だが医師が脳死と診断した時、それも「死」と解釈していいのではなかろうか。この国は脳死の人からの臓器移植を承認したのである。その同じ国で脳死の人の人工呼吸を停止した事が犯罪にあたるとするのは理論的にすじが通らない。脳死の人の人工呼吸を停止することが違法なら脳死の人からの臓器を取り出す事も違法である。脳死の人からの臓器を取り出す事が合法なら脳死の人の人工呼吸器を取り外す事も合法であろう。家族から「心臓の動いているうちは死なせないでくれ、1分1秒でも長く」という依頼があれば呼吸器を止める医者はいない。しかし家族から「先生もう充分です。父もよくこれまで頑張りました。これまでにして下さい」と依頼があれば「そうですか、それでよろしいですか」と確認を取って呼吸器を止めてもいいと思う。家族にそう依頼されても「いや、今呼吸器を外す事は出来ません。この人はまだ回復する可能性があるのです。

 

今しばらく治療を続けさせて下さい」と依頼を拒否する場合もあるだろう。そしてそれが時が経って「お父さんはもう2度と目覚める事はないと判明しました。脳死の状態となったのです」と告げる事になるかもしれない。だがそれはそれでいいのである。次ぎに書面での意思の確認だが、こういう時に家族から意思の確認を書面で取れというのはどうかと思う。「それでいいのですね」という問いに「諾」と頷いてもらうだけでいいのではないだろうか。家族の心情を考えるとそこで『父、誰々の呼吸維持装置を外す事を要請します。署名、捺印』、「署名が無ければ外せません」、そんな野暮な事をするんじゃないと言いたい。そんな事を要求するのは唯、医師の保身に過ぎないのだ。この外科部長はそのあたりの人間の心の機微をよく心得ている人だと思う。こうなってからも一切の言い訳がましい事を述べていないのもその人の徳と言ったものが伝わって来るのである。こういう医師を罪に落としてはならない。

 

ただ一つ、脳死の診断基準は明確なものを設けておかなければいけない。学会倫理委員会が未だ作っていないのなら、個々の病院内での内務規定でそれを作らなくてはならない。そこで脳死の判定は複数の医師の診断がいるとかその他の規定を設ける。医師がその規定を破ったならそれは内務規定違反である。 それが無いのに人を裁こうとする方が間違っている。

「死」の定義(P.8)

 

今しばらく治療を続けさせて下さい」と依頼を拒否する場合もあるだろう。そしてそれが時が経って「お父さんはもう2度と目覚める事はないと判明しました。脳死の状態となったのです」と告げる事になるかもしれない。だがそれはそれでいいのである。次ぎに書面での意思の確認だが、こういう時に家族から意思の確認を書面で取れというのはどうかと思う。「それでいいのですね」という問いに「諾」と頷いてもらうだけでいいのではないだろうか。家族の心情を考えるとそこで『父、誰々の呼吸維持装置を外す事を要請します。署名、捺印』、「署名が無ければ外せません」、そんな野暮な事をするんじゃないと言いたい。そんな事を要求するのは唯、医師の保身に過ぎないのだ。この外科部長はそのあたりの人間の心の機微をよく心得ている人だと思う。こうなってからも一切の言い訳がましい事を述べていないのもその人の徳と言ったものが伝わって来るのである。こういう医師を罪に落としてはならない。

 

ただ一つ、脳死の診断基準は明確なものを設けておかなければいけない。学会倫理委員会が未だ作っていないのなら、個々の病院内での内務規定でそれを作らなくてはならない。そこで脳死の判定は複数の医師の診断がいるとかその他の規定を設ける。医師がその規定を破ったならそれは内務規定違反である。 それが無いのに人を裁こうとする方が間違っている。

スーパーモデル(P.9)

 

結婚おめでとう。スーパーモデルの君と実力派俳優の彼とは理想的なカップルだ。祝福するよ。ただ一つ確認しておくが最初の契約どおり君が自分で子供を産むことは許されないよ。子供をつくるときは代理母を使ってもらう。もし間違って君が妊娠した場合は中絶ということになる。君のお腹が大きくなったりしたら会社としては何十億円という損失なのだ。代理母は会社がかこってある。

 

すでに3人の子供がいる夫婦だ。夫のほうは借金の為、腎臓を売ってもらって体調をくずしているから女房が金を稼ぐしかない。家族で暮らしながら数ヶ月お腹がふくれて産んでくれれば大金が手に入る。こっちも人助けでやってるんだよ。会社はこのような代理母を常に十人ほど用意しているから何時でも好きなときに利用してくれればいい。着床前診断も出来るから男女の産み分けなど簡単だよ。一姫二太郎が希望なら同時に作ってくれたっていいよ。今の時代、女優やモデルは代理母を使うのが常識だよ。くだらない倫理観より会社としての利益の方が優先するからね。

 

君と彼との遺伝子を受け継いだらすばらしく美しい子が出来るだろう。

 

十七年後はうちの会社と契約して欲しいね。

給食費未払い(P.10)

 

給食費未払いが十八億円に達するという記事が今日の新聞に出た。払わないのは経済的困窮からではない。ごね徳、正直に払う方がバカなのであるという親の考え方からである。この考え方が浸透すると社会全体に不利益をもたらす事は知っているが今現在自分さえよければそれでいい、社会全体の事は知らない。こうした親の姿を見て育った子は健全な社会生活を営む能力を欠いた人間として成長して行くだろう。その子は将来結局は親にも不利益をもたらす。

 

日本むかし話にこのようなものがあった。越中の山奥、いくら深いとも知れぬ洞穴がありました。村人はいつもこの岩屋の穴に来て、家で入用なお膳だのお椀だのを借りに来ていました。例えば明日はお客があって、うちの道具だけでは足りないとき、前の晩にこの岩屋に来てお願いすると翌日その数だけの立派な膳椀が揃えてある。

 

使った後は綺麗に洗って拭いて次の日同じところへ持ってきて有難うございましたとお礼を述べて帰るといつの間にかそれがしまい込まれていました。赤や青色の漆塗りのまことに美しい膳椀であったそうであります。ところが欲の深い人がこれを借りて、あまり欲しいものでもう返さぬつもりになりました。催促をされる事がないのを知っていましたから平気でおりました。それから岩屋の穴の口ではもはやなんとお願いしても決して道具類は貸して貰えなくなりました。しかしその不正直な百姓にはなんの罰もありませんでした。

 

そうして夫婦で働いてだんだんお金持ちになり、子供がなくて寂しかったのですが、ようやく一人の男の子が生まれ大喜びをしました。

給食費未払い(P.11)

 

ただ困ったことには折角生まれた一人っ子が五つになっても六つになっても起き上がろうとしないのです。とうとう十の年になりました。

 

秋の稲刈りが済んで収穫を2つの俵に入れたときそれまで足の立たなかった男の子が突然立ち上がり、ふたつの俵をひょいと持つとすたすたと歩いて行きました。びっくりしてその後を追いかけましたが足が速くて追いつけません。

 

そうして男の子は岩屋の穴の中へ消えて行きました。

囚人のジレンマ(P.12)

 

18億円という給食費未払いの新聞記事で、もう1つ頭に浮かぶのがリチャード・ドーキンスの利己的な遺伝子に出てくる囚人のジレンマと言う賭博ゲームである。リチャード・ドーキンスは動物学者。自然界では出きるだけ自分は損をしないでより多くの報酬を得ようとするのは当然である。つまり給食費を払わないで給食を食う。囚人のジレンマと言う賭博ゲームを紹介しよう。胴元がいて、2人のプレーヤーがいる。プレーヤーは協力というカードと背信というカードの2つのカードを持つ。プレーヤーAとプレーヤーBとする。プレーヤは1枚のカードを同時に出す。互いに相手の出すカードは事前に分からない。

 

カードは2X2あるから組み合わせは4通り考えられる。

 

結果Ⅰ プレーヤ A、Bとも協力というカードを出す。この場合胴元は2人に300ドルづつ払う。

 

結果Ⅱ プレーヤ A、Bとも背信というカードを出す。この場合胴元は2人から10ドルづつ徴収する。

 

結果Ⅲ プレーヤ Aは協力、プレーヤ Bは背信というカードをだす。この場合胴元はプレーヤ Bに500ドル払い、プレーヤA(だまされた方) からは100ドル徴収する。

 

結果Ⅳ プレーヤ Aは背信、プレーヤ Bは協力というカードをだす。

 

この場合胴元はプレーヤ Aに500ドル払い、プレーヤB(だまされた方) からは100ドル徴収する。

 

結果ⅢとⅣは鏡面関係にある。つまり一方が非常に得をし、一方が非常に損をする。

囚人のジレンマ(P.13)

 

結果ⅠとⅡでは互いの損得は同じだがⅠの方がⅡよりも2人にとって望ましい。

 

ゲームは1回では終わらない。ゲームは10回続ける。片方がすべて勝ち500ドルX10回=5000ドル手に入れ、片方がすべて負け100ドルX10回=1000ドル損をすることはあり得ない。負けた方はだまされたと学習するからである。

 

私がプレーヤAだったとして出すカードをどう考えるか。プレーヤBが仮に協力というカードを出すと仮定しよう。そのとき私が協力というカードを出せば300ドル手に入る、しかし背信というカードをだせば500ドルの得になる。

 

次にプレーヤBが背信というカードを出すと仮定してみよう。そのとき私が協力というカードを出せば100ドルの損失となる、しかし背信というカードをだせば損失は10ドルで済む。つまり私の出すカードは常に背信なのである。

 

完璧な理論の結果出した私の回答は相手がなにを出すかにかかわらず常に背信という解答になった。相手も完璧な理論家ならすべて背信という解答をだす。

 

10ドル損が10回で2人とも100ドルづつ損をしてゲームはお開きとなる。

 

しかし2人がすべて協力というカードを出していれば、胴元から3000ドルづつせしめることが出来たのである。

 

囚人のジレンマというゲームの命名は賭けるのが金でなく、囚人の刑期であるとして付けられたものである。2人の人物がある1つの犯罪における共犯の疑いで投獄されている。それぞれの囚人は独房の中で共犯者に不利益な証言をすることによって仲間を裏切る(背信)の誘惑を受ける。証言することによって自分の刑期が減免されるのだ。

囚人のジレンマ(P.14)

 

一方が沈黙を守り一方が裏切れば、沈黙を守った方が1人で重い刑に処され、チクッた方は即無罪放免となる。2人ともチクれば双方それなりの刑。2人とも沈黙を守れば犯罪の立証不十分で2人とも比較的短い期間で出られる。互いに相談できない2人は独房の中で悩むのである。 映画になりそうである。

 

捕食者と被捕食者という関係が一般的な自然界でも、種が違っても互いに協力し互いに利益を得るという関係もよく知られている。

   

さて人間は・・・

女の決闘(P.15)

 

私は彼の慰めものなのかしら、彼に新しい彼女が出来たらしい。今夜お店に連れて来ると言う。何の為?それで私との関係を終わりにするつもりなの。彼女は妊娠したらしい。彼は遊びまくってたけど、もう40過ぎ、そろそろ身を固め子供も欲しいらしい。夕食を終えてお酒を飲みに店に来た。彼女の好みはゴディバのチョコレート。彼から聞いていた。ブランディのつまみに用意しておいた。でもこれはRU486入り。インターネットで手に入れた。これを砕いて溶かしたチョコレートに入れといた。薬の入ったチョコレートは角を丸くしておいたから区別はつく。丁度1時間置きに3個食べさせてやった。怪しまれないように私も食べた。店の明かりが暗いから私も間違えて薬が入っている方を食べてしまう可能性もある。でも私は妊娠していないから食べても平気だろう。生理が早く来るぐらいかな。子宮が収縮して痛みがあるかもしれない。

 

子宮は痛んだって心は痛まないさ。チョコレート食べすぎで鼻血が出る事はあるけど、子宮から出血するなんて誰も思わないよね。二人はさっき帰って行った。今夜流産して救急車で運ばれるだろう。アメリカでは妊娠している女性を殺すとその女性と胎児を殺したと2倍の刑を受ける事になったと聞いた。それじゃ胎児だけ殺しても1つの殺人罪になるのかな。なーに、ここは日本さ、日本の堕胎罪なんかへの河童だ。それに私のやった事なんかばれるはずないじゃん。ケン、そんな悲しそうな顔しないで。あなたの子供は私が産んで上げる。

 

 

 

注:RU486 日本では認可されてない経口妊娠中絶薬

                                 著    者   八 木 謙

                                 発行者   八 木 謙

Table of Contents